二日前に「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を紹介しましたが、こっちも大好きな映画なので紹介させてください。
『信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)』は、歴史が苦手な現代の高校生が戦国時代にタイムスリップし、織田信長として生きていくことになる物語です。
「歴史モノは難しそう…」という方でもスッと入れる、笑いあり、感動あり、そして「歴史の矛盾」を巧みに使った新感覚のエンターテインメントです。
『信長協奏曲』3つのポイントであらすじ解説
まさかの「入れ替わり」からスタート
主人公は、勉強嫌いで歴史の知識もほとんどない高校生・サブロー。 ある日、修学旅行先で足を滑らせて戦国時代(1549年)へタイムスリップしてしまいます。
そこで出会ったのは、なんと自分と顔が瓜二つの「本物の織田信長」。 本物の信長は病弱で体が弱く、争いごとも苦手。「自分の代わりに織田信長として生きてくれ」と頼み込み、サブローに刀と地位を託して姿を消してしまいます。
こうして、「天下統一なんて興味ない現代っ子」が「織田信長」として戦国の世を生きることになります。
「歴史を知らない」最強の強み
サブローの最大の特徴は、歴史を知らない(教科書の内容を覚えていない)ことです。 「本能寺の変? 何それ?」というレベルなので、自分の運命に怯えることなく、現代人の感覚(命を大切にする、平和主義、フランクな態度)で家臣たちに接します。
最初は「うつけ者(バカ)」扱いされますが、その常識にとらわれない発想が、結果的に歴史上の信長が成し遂げた偉業(楽市楽座や奇抜な戦術など)と重なっていきます。
- 家臣たち:「殿がまた突飛なことを言い出したぞ…(でも結果すごい!)」
- サブロー:「え? なんか勝っちゃった」
このギャップが痛快で面白いところです。
驚きの展開:本物の信長はどうなった?
ここがこの作品の最大のミステリーであり面白さです。 病弱で去っていった「本物の信長」は、実は後に明智光秀としてサブローの元に戻ってきます。
- 信長(サブロー): 太陽のように明るいニセモノ
- 光秀(本物の信長): 影として支える本モノ
この二人が協力して天下統一を目指すという、史実とは異なる(けれど史実の「本能寺の変」を予感させる)ドキドキする関係性が描かれます。
この作品の見どころ
現代的な青春ドラマ感 戦国時代なのに、サブローのノリが軽いので重苦しくありません。妻である帰蝶(きちょう)との不器用なラブストーリーや、家臣たちとの友情が熱く描かれます。
「歴史の教科書」との整合性 サブローは適当に行動しているのに、なぜか史実通りに歴史が進んでしまう。「あ、だから歴史書にはこう書かれたのか!」という作者の解釈(こじつけの妙)が非常に巧みです。
ドラマ版(全11話)
テーマ:「成長と団結」
ドラマ版は、サブローが戦国時代に飛ばされてから、織田家の家臣たちと信頼関係を築き、「織田信長」として成長していく過程を丁寧に描いています。
- 描かれる時期: サブローのタイムスリップ(1549年) 〜 「本能寺の変」の数年前まで。
- 結末の雰囲気: 「俺たちの戦いはこれからだ!」という熱い雰囲気で終わります。 強敵(浅井・朝倉など)との戦いや、延暦寺の焼き討ちなど、史実の有名なエピソードをこなしながら、最大の謎である「本能寺の変」へ向けて不穏な空気が漂い始めたところで幕を閉じます。
- 見どころ: バラバラだった家臣団が、サブローの人柄に惹かれて一つになっていく「青春群像劇」としての面白さがメインです。
映画版(完結編)
テーマ:「決断と運命」
映画版は、ドラマの続きからスタートし、物語のクライマックスである「本能寺の変」そのものを描きます。実写版『信長協奏曲』の本当のラストです。
- 描かれる時期: ドラマ版の直後 〜 「本能寺の変」、そしてその結末。
- 結末の雰囲気: すべての伏線が回収される、感動と涙の完結編です。 「サブロー(偽物)」と「光秀(本物)」、二人の信長が最終的にどういう関係になり、どういう運命を辿るのか。そして、サブローは現代に帰れるのか?という答えが提示されます。
- 見どころ: なんといっても「本能寺の変」の解釈です。 教科書で習う「明智光秀の裏切り」とは全く違う、この作品ならではの切なくも美しいドラマが待っています。
挿入歌
使用されている曲がまた、いいんです♪
曲の基本情報
- 曲名: 足音 〜Be Strong
- アーティスト: Mr.Children
- 発売日: 2014年11月19日(35枚目のシングル)
- 起用: テレビドラマ版・劇場版(映画)共通の主題歌
この曲のここがすごい!(作品とのリンク)
この曲は、単なるタイアップではなく、ドラマの世界観とバンドの状況が奇跡的にリンクした曲としてファンの間でも特別視されています。
サブロー(信長)の運命を表した歌詞
歌詞の内容は、「困難な道でも、自分の足で一歩ずつ踏みしめて進んでいく強さ」 を歌っています。 これは、戦国時代という全く分からない世界に放り込まれ、逃げ出したくなるような状況でも、「織田信長」として生きる覚悟を決めて歩み続ける主人公・サブローの姿そのものです。
- 印象的なフレーズ:「新しい靴を履いた日は それだけで世界が違って見えた」現代のスニーカーから草履(わらじ)へ、そして「信長」という新しい立場へ足を踏み入れたサブローの心情と重なり、涙を誘います。
ミスチルにとっても「再出発」の曲だった
実はこの曲、Mr.Childrenにとっても大きな転機となった曲です。 長年彼らを支えてきたプロデューサー(小林武史さん)から離れ、自分たちだけでセルフプロデュースして作り上げた最初のシングルでした。
- バンドの決意: 「誰かの敷いたレールではなく、自分たちの足音を響かせていく」
- ドラマのテーマ: 「史実(決められた歴史)に抗い、自分たちの時代を作ろうとする」
この「新しい挑戦」という熱量が、ドラマの熱い展開と完璧にマッチし、エンディングで流れるたびに視聴者の心を震わせました。
ドラマ・映画を繋ぐ「アンセム」
テレビドラマ版だけでなく、完結編となる映画版でも引き続き主題歌として使用されました。 物語の始まりから終わりまで、サブローたちの戦いを支え続けた、まさに『信長協奏曲』の代名詞といえる一曲です。ドラマのクライマックスや、映画のラストシーンでこのイントロが流れる瞬間は鳥肌モノです。
まとめると… 『足音 〜Be Strong』は、「迷いながらも前に進むすべての人への応援歌」 です。 ドラマを見た後に聴くと、サブローたちが戦国の世を駆け抜けた景色が目に浮かび、より一層胸に響くはずです。
前にも書いたのですが、学生の頃は本当に日本史に興味がなく、年号や偉人たちの名前を覚えるのが苦手でした。
年を重ね、こういった媒体とかで歴史の事を知ったり、見たり訪れたりすることで歴史の面白さが段々とわかるようになりました。
多角面から物事を見ることはとても大事だと思います。
あなたの日本史の思い出や肖像画の落書きなど共有して頂けたら幸いです。
see you soon.


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