針供養って何?

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本日は衆院選の投票日でもありますが、針供養の日でもあります(関西は12月8日にやるところが多い)。

「針供養(はりくよう)」は、日本特有の「モノに感謝する心」が表れた、とても優しく情緒的な行事です。

具体的にどのようなことをするのか、その意味や背景について詳しく解説しますね。

針供養とは?

一言で言うと、「折れたり錆びたりして使えなくなった縫い針を供養し、裁縫の上達を願う行事」です。

昔は、裁縫が女性にとって非常に重要な仕事・たしなみでした。そのため、一年間お世話になった針に感謝し、別れを告げる大切な儀式として定着しました。

豆腐やこんにゃくに刺すのはなぜ?

針供養といえば、「豆腐」や「こんにゃく」に針が刺さっている映像を思い浮かべる方も多いと思います。これには優しい理由があります。

「最後は柔らかい場所で休んでほしい」という労い

硬い布を刺して働き続けた針に対して、「最後くらいは柔らかいものに包まれて、ゆっくり休んでください」という感謝と労(ねぎら)いの気持ちが込められています。

込められた3つの願い

単に「捨てる」のではなく、以下の3つの意味を持って行われます。

  1. 感謝(報恩):苦労を共にした道具への「ありがとう」。
  2. 供養:針の「魂」を鎮める(日本には道具にも神様や魂が宿るという考え方があります)。
  3. 祈願:裁縫や手芸の技術が向上しますようにという願い。

地域による日付の違い(2月8日 vs 12月8日)

実は、針供養の日付は地域(主に関東と関西)で異なります。

  • 関東(2月8日):「事始め(ことはじめ)」として、農作業や行事を開始する日に行うことが多いです。
  • 関西(12月8日):「事納め(ことおさめ)」として、一年の作業を終える日に行うことが多いです。

※どちらも「事八日(ことようか)」と呼ばれる特別な日で、妖怪や神様が出入りする日とされ、針仕事などの作業を休んで慎む日とされていました。


最近では、家庭で針仕事をする機会は減りましたが、服飾関係の学校や和裁・洋裁の企業、寺社などでは現在も大切に行われています。

全国的に有名な「針供養」スポット

浅草寺・淡島堂(東京・浅草)

  • 特徴: 関東で最も有名です。淡島堂というお堂の前で、大きな豆腐に針を刺して供養します。
  • 参加者: 和裁・洋裁の専門学校生や、手芸愛好家などが多く訪れます。

虚空蔵法輪寺(京都・嵐山)

  • 特徴: 皇室ともゆかりの深いお寺です。ここではこんにゃくに針を刺します。
  • 見どころ: 供養の法要後に「織姫の舞」という日本舞踊が奉納されるなど、とても雅な雰囲気です。
  • ※京都は通常12月8日が多い地域ですが、法輪寺は2月と12月の両方行われます。

淡嶋神社(和歌山)

  • 特徴: 針供養の神様(淡島神)の総本社です。
  • 特徴的な儀式: こちらでは豆腐などには刺さず、針を「針塚」に納めて塩をかけ、土に還すという厳粛な儀式が行われます。

現在では、裁縫セットもどこでも買える時代ですが、物を大切にしたり、感謝の気持ちはいつの時代であっても持ち続けていたいですね。

文頭でも書きましたが、本日は選挙の日です。

古き良き日本を住みやすい国にするためにも、是非行動しましょう。あなたの一票が明日の日本を変えるかもしれませんよ。

では、良き日本になることを願って

see you soon.

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